人口過剰

宇宙、未来

──あなたがたの惑星には女性はいるのですか?

「はい、聖書の中でも挙げられていますし、あなたにその一節を書き留めてもらいました」

──子供もですか?

「はい、私たちはあなたがたと全く同じように、子供を持つことができるのです」

──あなたは私に、あなたが何らかの方法で不死であると言われました。それでは、あなたがたは人口過剰には、どのような対策を立てているのですか?

「実際この問題は、地球でも急速に出てくるでしょう。あなたがたもかなりの人口なので、早急にこの問題を解決しなければなりませんが、それには避妊を普及させ、ひとりの女性には子供をふたりまでしか認めない、厳しい法律を制定する必要があります。2が2のままなら人口は増加しません。

 これについても、私たちは、あなたがたがどのようにしてこの難関を切り抜けるのか見守るつもりです。これはまた、あなたがたが私たちの遺産を受け継ぐ資格があるのかどうかという、知性の程度を証明することにもなるでしょう。

 私は、平均寿命が75年しかないあなたがたに、現在の問題について解決策を教えてあげました。私たちにとっては、実際のところ問題の様相が違っています。私たちは不死ではありません。私たちはちょっとした外科手術のおかげで、命を長らえることができるのです。これが聖書の生命の樹で、あなたがたより10倍も長生きができるのです。私たちも子供を持ち、先ほどお話ししたように、ふたりの両親にはふたりの子供という規則を施行して、人口が一定になるようにしています」

──あなたがたの人口は?

「約70億です」

──これまで、6日間にわたってあなたとお会いしたのですが、その度にあなたは、自分の惑星に戻っていたのですか?

「いいえ。私たちが基地にしている銀河間宇宙船に帰っていたのです。この宇宙船は、常に地球の近くにあります」

──その宇宙船には何人いるのですか?

「7人です。私たちの惑星には7つの地域がありますから、宇宙船の各人が、それぞれの地域を代表しているのです。これに宇宙船の責任者2名を加えた9人が、常員となっています」

──もし、地球人があなたがたの望む通りのことをしたら、どうなるのですか?

「あなたがたが用意した住居に、私たちが公式に飛来することになるでしょう。そして、地球人の完全な団結が得られるように、人類の最も重要な諸国の正式代表者たちを、そこに招くように要請するでしょう。もしこれが順調にいけば、私たちは、人類が私たちの進んだ科学知識から徐々に恩恵を受けるようにします。その利用のされ方次第によって、人類に私たちの知識をすべて授けるかどうかを判断します。そうなれば、あなたがたは、2 万5000年進歩した私たちの科学を遺産として受け継ぎ、銀河間文明の時代に入ることができるでしょう」

──これだけの科学水準を持っているのは、あなたがたの世界だけですか?

「宇宙のこの地域ではそうです。人間型の生物が住んでいる世界は無数にあります。彼らの科学水準は私たちよりも低いですが、あなたがたよは遥かに高いものです。私たちと同程度の発展を遂げた文明を持つ惑星は、ついに発見できませんでした。自分たちは消滅しつつあるのではないかと、恐れを感じたほどです。

 私たちは、他の多くの惑星と経済的な交流を持っています。その惑星の人間たちも、私たちと同じ科学水準にあったに違いない、他の人間によって創造されたもので、彼らの宗教文献がそれを証明しています。

 残念ながら、これらの世界の近くでは、彼らを創造した文明を発見することはできませんでした。私たちは絶えず、さらに遠くへと宇宙を探索し続けているので、おそらくもっと遠いところで、そうした文明を発見することになるでしょう。
 ほとんどの場合は、彼らの惑星が、彼らの太陽に接近しすぎて生命体が生存できなくなってしまったか、あるいは彼らの太陽が爆発してしまったか、冷えすぎてしまったかです。現在のところ、私たちの太陽系には何ら異常は認められませんが、こうした観察事実によって、私たちは最悪の事態を危惧しています」
 ──あなたがたの世界には、宗教はないのですか?
 「私たちの唯一の宗教は人間の才能です。それしか信じません。とりわけ私たちは、私たちの創造者たちの思い出をこよなく愛しています。彼らには二度と会えず、どこに彼らの世界があるのか分かりませんでした。彼らはきっと消滅してしまったのでしょう。

 彼らは私たちの惑星の周りに、あらかじめ、彼らのすべての知識を収めた巨大な宇宙船を周回させ、彼らの世界が消滅した時に、自動的に私たちの惑星に着陸するような措置を取っていたのです。そのおかげで、私たちは松明を受け継いだのです。この松明を、私たちは地球人に受け継いでもらいたいと思います」

──もし、あなたがたの惑星が消滅したら、どうなるのですか?

「同じ予防策が取られています。私たちの世界が消滅したら、あなたがたが自動的に遺産を受け取れるようにしてあります」

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GORO

プログラマー歴40年、64歳、ネットイヤーグループで嘱託社員として働いていましたが退職しました。直腸癌にて癌摘出手術を行い、人工肛門、ストマ生活、閉鎖、脱肛、便失禁となりました。

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