もし天才たちに権力が認められれば、彼らはこの改革の効用を理解することでしょう。あなたがたは同じように、地球上のすべての諸国民が団結して、単一の世界政府を創るようにしなければなりません。
世界政府を実現させるのは、新しい世界通貨と、単一言語の創設です。クレルモン・フェランでは、オーベルニュ方言はもはや使われていませんが、やがてパリではフランス語も、ロンドンでは英語も、フランクフルトではドイツ語も、もはや話されなくなるでしょう。科学者や言語学者たちは、あらゆる言語を参考にして、世界中の学校で第二言語として義務的に教えられるような、新しい単一言語を編み出すために一体となって働く必要があります。
通貨についても同じことが言えます。世界の通貨はフランでもドルでも円でもなく、新しく考案された単一の通貨となります。そうすれば、一国民が、なぜ自国の通貨の代わりに他国の通貨が選ばれたのかと自問するような問題も起こらずに、世界中の要求に応えることができるでしょう。
最後に、このような統一のための突破口は、若者たちに攻撃性を助長させる事柄しか教えない兵役を廃止し、職業軍人を公安維持の職務に就つかせることです。これは世界中の国で同時に行われる必要があります。それが安全のための必要不可欠な担保となるのです。
以上のように、エロヒムは述べていますが、いずれも実現不可能なものばかりです。天才であろうが、特定の人に権力を与えてはいけないと思う。
以前、単一言語としてエスペラント語というのを考案した人がいましたが、もはや話す人はほとんどいません。人工知能の発達により、同時通訳が可能になった今では、新しい言語を作って、それを教育する必要もなくなりました。みんな自分の母国語で話し、世界の人々と自由に話すことができるようになりました。SNSの世界ではGoogle翻訳を使って、自由に会話しています。
通貨に関しては仮想通貨がブロックチェーンの技術によって出現しました。単一の通貨としてはビットコインが最有力ですが、単一通貨にならなくとも、複数の通貨が世界で流通してもいいと思います。国、政府による法定通貨はいつかは無くなるでしょう。
徴兵制度は、北アフリカ諸国の他、ベトナム、イスラエル、ウクライナ、キプロス、韓国、スイス、オーストリア等、CSTOに加盟しているアルメニア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、ロシアなどで続いているますが、冷戦終結後は、西側諸国ではフランス(2002年。2019年より、普遍的国民奉仕として復活)、ドイツ(2011年)のように徴兵制度を廃止する国が増え、また、実施している国でも良心的兵役拒否した場合の代替服務を選択可能とする制度を導入している場合が大半です。

■徴兵制を実施している国家・地域
■徴兵制廃止を予定している国家・地域
■徴兵制を実施していない国家・地域(志願制度)
■法律には徴兵制が定められているが二割以下だけが召集される国家
■常備軍を保有していない国家・地域
■不明
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