ビットコインの歴史

仮想通貨

 原始時代は物々交換でした。中間的な存在として貝、仲買役として金や銀が登場しました。しかし、重くて持ち運びが不便です。そこで紙幣の登場です。軽くて運びやすい。この紙切れがどうして価値を産んだのでしょう。

 国が金と交換できる、交換券を発行したのです。これが紙の貨幣=紙幣の始まりです。金本位制度と言います。日本も1897年(明治30年)に金本位制度を採用しました。

 世界経済が発展すると準備できる金の量以上に貨幣が必要になりました。1944年から貨幣の価値は、金ではなくアメリカドルで交換するようになりました。アメリカドルは金と交換できるので、これを金ドル本位制といいます。

 アメリカでも金が足りなくなったので、各国が自国の経済にみあった量の貨幣を発行することにしました。これが現在の管理通貨制度です。管理通貨制度は、その国の政治や経済状況が貨幣の価値を決めます。その国の信用によって、その国の貨幣の価値も安定したり不安定になったりします。

 世の中にブロックチェーンという技術が生まれました。暗号技術を使ってリンクされたブロックで、改ざんできなくて、分散して記録されている。この技術をサトシナカモトが仮想通貨を発明したのですが、この人、現在も正体不明です。みんなから信用されれば通貨として成立します。頭のいい人たちがこのシステムを作って、使い始めました。

 2010年5月22日、1万ビットコインで2枚のピザを買ってみました。買えたーと大喜びしたそうです。1ビットコインが一円にも満たなかった頃です。始まってから1年の頃でした。

 そんな時、マウントゴックスという会社がありまして、カードゲームのレアカードをインターネット上で交換する会社だったのですが、価値のあるものをインターネット上で取引しているので、ビットコインも同じようなもの、扱ってしまおうという事でビットコインの取引所ができました。シェア100%で他に扱っている会社はありませんでした。徐々に仮想通貨の人気が出て来ました。Time誌が特集したら、バズってしましました。

 しかし、2014年2月サーバーが何者かによってハッキングされ、ビットコインと預かり金が大量流出してしまったのです。これがマウントゴックス事件です。2015年8月には同社の元CEOマルク・カルプレス氏が逮捕されます。一部預かり金の横領などの罪が疑われたためです。

 カルプレス氏は無罪を主張し続けました。顧客への謝罪は述べても、横領を認めることはありませんでした。2019年3月15日、ついに判決の日が訪れます。無罪という判決でした。

 地中海にあるキプロスという国ではタックスヘイブンを行っていました。我が国に会社作ってくれたら、税金安くするよと言っていたのです。企業や投資家はキプロスの銀行に預金していました。

 2013年のユーロ圏によるキプロスへの金融支援において、支援の条件としてキプロスの全預金に最大9.9%の課税を導入することをキプロス政府とユーロ圏側が合意しました。企業は投資家は銀行からお金を引き出して、このお金をどうしようかとしたところ、ビットコインを購入する事にしました。これが値上がりの始まりです。

 コインチェック株式会社は2012年の創業。2018年1月にハッキング攻撃を受け、580億円相当の仮想通貨NEM(ネム)が盗難されたました。その後、東証一部上場のマネックスグループの傘下で、経営再建を図り、2019年1月11日に仮想通貨交換業登録を完了しました。

 仮想通貨は安全ではなかったのか。ブロックチェーンは分散型で改ざんができないのに、なぜ盗まれたのか。実はブロックチェーンのデータから盗まれたのではなく、取引所から盗まれたのです。銀行の窓口のようなホットウォレット、銀行の金庫のようなコールウォレットというのがありまして、全ての通貨をホットウォレットに置いていたのです。

 コインチェックは創業から時が経っておらず、出川哲朗のCMでブレイクして、口座開設に殺到して、準備ができていない状態でハッキングされてしまったのです。こんな事件が起こってしまうと、なかなか信用してくれません。

 ビットコインにはもう一つの問題があります。マイニング事業と中国の問題です。ビットコインの採掘(マイニング)とは一定期間ごとに、すべての取引記録を取引台帳に追記しています。追記作業のために膨大な計算処理をし、結果として追記処理を成功させた人には、その見返りとしてビットコインが支払われます。つまり、通貨の新規発行がこの瞬間に起こるのです。マイニングをやっている70%が中国の企業です。ビットコインの保有率が中国が多い。なぜ中国人がこれほどに頑張ってマイニングをしてるかというと、中国での外貨の保有に制限があるからです。ビットコインは外貨ではない。

 ハッキングというリスクがあり、一部の人が独占しているようなものは、もはやそれは通貨ではない。暗号資産と呼ぼう。投資としては面白い。

 仮想通貨の未来はどうなるのでしょう。本物の通貨になるのでしょうか。現状まだ色々な問題があり、通貨に成り得ていません。マイニングに膨大な電力がかかる。価格が一定ではない。分散型はいいのだが、処理に時間がかかる。

 そんな時、facebookのマークザッカーバーグが動き出しました。仮想通貨事業を始めている。Libraというサービスです。価格が一定のステーブルコイン、お金と交換できる仮想通貨。バックに大きな資本を持ったLibraコンソーシアムがいるので、それを可能にしています。

 しかし、国はこれを許しません。国はお金を作る権力があった。そんなもの作られたら、国で発行していく通貨は価値がなくなり、国の権力も失ってしまいます。しかし、テクノロジーは止まらない。amazonのジェフベゾスもブロックチェーンを研究しているらしい。さてどうなる。

GORO

GORO

プログラマー歴40年、63歳、上場会社で嘱託社員として働いています。直腸癌にて癌摘出手術を行い、人工肛門、ストマ生活、閉鎖、脱肛、便失禁となりました。

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