株価が上がったり、下がったりチャートを見て投資するのがテクニカル投資。これに対し、良い会社なのか危ない会社なのか見極めて投資するのがファンダメンタル投資です。どうやって見分けたらいいでしょう。
情報として見るべきものは、会社四季報、決算短信、有価証券報告書です。会社四季報は会社の業績を伝える情報誌で上場企業全てが載っています。春夏秋冬と本屋さんにて販売されます。日本特有のもので、外国ではそのような情報誌はありません。その企業の概略が書かれていて、編集担当者の面白いコメントが記載されています。決算短信は年4回、例えば3月の決算を45日以内に速報として出します。会社のホームページに出していて、早くて詳しく書かれています。有価証券報告書は決算から3ヶ月以内に会社が出します。決算短信よりもより詳しく書かれています。
見るべき内容は、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書です。貸借対照表は財務情報が書かれていて、借金があるのかないのか、どれくらいお金を持っているのかがわかります。損益計算書は業績が書かれていて、儲かっているのか、儲かっていないのか、売り上げはいくらか、儲けはいくらかがわかります。キャッシュフロー計算書は現金がどういう風に出たり入ったりしているかがわかります。
会社四季報では貸借対照表と損益計算書がざっくりとした感じで書かれています。財務情報が4つ、自己資本比率、有利子負債、営業キャッシュフロー、利益剰余金です。
自己資本は借金以外のお金、返さなくていいお金です。株主からもらったお金、創業者が元々持っていたお金。返さなくていいお金どのくらいありますか、その比率が50%以上だったら安心で、20%以下は危険です。有利子負債は利子のある借金で、これが現金より多くないか。営業キャッシュフローは本業で稼いでいるお金で、利益がプラスであって欲しい。▲△が付いていたらマイナスです。利益剰余金は過去の利益が積み上がったお金、このお金を出すために会社は存在します。総資産の30%以上あると安心です。これが一番大事、今までやってきた結果の総決算です。
やばい会社であるかどうかは次の3つを見ていただきたい。債務超過、連続赤字、継続前提に重要事項。債務超過は借金が多すぎて、自己資金がマイナスになっている状態です。連続赤字は利益がマイナス、これが3年続いたらヤバイです。企業というは継続する前提でやっているわけですが、それに対して重要な事項があります。これがもっともヤバイ企業です。続けれらないかも、倒産するかもという状態です。決算短信の付属資料に載っている場合は、黄色信号です。四季報にも載っている場合は劇的にヤバイです。

貸借対照表、資産(どう使ってますか)=負債(借金)+純資産(株主、創業者のお金)
流動資産、流動負債。流動=一年以内に現金化できるもの、使い易い
固定資産、固定負債。固定=すぐに現金化できないもの
売り上げが伸びているけど、利益が伸びてない。これは、コストがかかっている、設備投資をしている。利益率が下がっている、安売りとかしてなんとか頑張っている。
利益は伸びているけど、売り上げが伸びていない。これは、コストカットやリストラをしているので、投資対象としては、あまり良くありません。
いい会社には2種類あります。それは、成長株と割安株です。成長株は毎年、増収増益、売り上げも上昇中。割安株はいい会社なのに何故か株価が低い。これを見つけるのが難しいのですが、株価指標を見ます。
PER、株価と収益の関係性で、収益がたくさんあるのに株価が安い。少ない数値の方がいい。
PBR、株価と資本との関係性で、貯金がたくさんあるのに株価が安い。会社が解散した時に全体を株主に分配したとして、多く貰える方がいい。株価/資本で数値の少ない方がいい。
ROE、収益と資本との関係性で、資本が少ないのにたくさん稼いでいる。数値は高い方がいい。
配当利回り、どのくらい配当金を出してくれるか、高い方がいい。
これら、株価指標はフィルタリングに使います。フィルタリングした後に詳しく調べます。
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