2018年2月癌発覚。血便が出たので病院に行って検査した結果、直腸癌でした。ステージ1。5月に60歳定年を迎えます。貯金ありません。子供大学生2人。大学4年生と3年生でした。
有給がたくさん残っていたので、長期休暇を取り、治療に専念しました。食事療法で治す事に決め、手術は断りました。食事療法では直ぐに治らず、温熱療法を併用しました。具体的には陶板浴に通いました。癌細胞は綺麗になりましたが、小さくはなりません。セカンドオピニオンを受け、手術を勧められ、仕方なく手術を受ける事にしました。
2018年10月癌細胞摘出手術を受けました。病理の結果ステージ2でした。見た目2センチぐらいでしたが、再発を恐れて日本ではごっそり大きく切り取られます。一時的な人工肛門になり、ストマ生活となります。排尿ができず、なかなか退院ができませんでした。尿管を着けたまま退院となります。1ヶ月ほどで排尿ができるようになりました。
2018年11月仕事に復帰します。ストマ生活なので在宅勤務にしてもらいました。定年退職後、再雇用してもらい、嘱託社員として働くようになりました。
手術が完璧ではなかったのか、脱肛になりました。お尻は常に痛く、ストマは時々外れて漏れてしまいます。お金がなく子供達を卒業できるか心配になります。お金が足らず、会社以外にも仕事をしなければならない状況ですが、仕事はありません。どうにもこうにもならず、毎日死にたいと思いながら2年近く生きる事になります。
そんな中、母が舌癌になりました。義理の兄が脳梗塞で亡くなりました。脱肛の手術を受けましたが、また出て来てしまい、手術はあまり意味がなかったかも知れません。
母の癌が肺に転移、2019年12月に他界しました。葬式中、お腹から背中にかけて激痛を感じ、あとで尿管結石だという事がわかり、1週間ほど入院しました。丁度、正月休みの時でした。1ヶ月後、結石を取るための手術を受け、また入院しました。
生きる気力もなく、何も動かないでいたら、50肩になりました。いよいよ人工肛門を戻す手術を受ける時、コロナの緊急事態宣言が出たので延期となりました。緊急事態宣言後、手術を受けます。4回目の手術で、これが最後になります。手術後、ストマは取れたのですが、便失禁となりました。お尻は変わらず痛いです。
子供達は母の遺産が入り、何とか卒業する事ができました。母の死によって助けらてた形となってしまいました。子供達2人とも就職ができ、生きる希望が湧いて来ました。これで何とかやっていける。コロナ渦であるけれど、仕事にありつけた。ありがたい事です。
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